2021/06/20
こんにちは
京都伏見 小川庭園管理 小川です。
本日のテーマは
カシの木の剪定、透かし具合は○○
です。
庭木の定番、カシの木。
よく見る木ですが、成長が早くてすぐにモコモコになるので年一の管理は欠かせません。
そこで今回は作業例とともにカシの木はどれくらいすっきりさせることができるか見ていきたいと思います。
1、カシの剪定方法
基本的には他の樹木と同様です。
不要な枝を切除していく剪定になります。
自然な樹形を目指すのであれば、樹形は三角形あるいは丸型が見ていて自然かと思います。
基本的に、横方向に伸びる小枝を探して、その小枝に切り戻す方法をとります。
注意点は、中の枝(ふところ枝)を全部切らないことです。これを切ってしまいますと、葉が枝の先にばかりついてしまいますので、小さくしようと思っても候補となる枝が内側になくなるので、目立たない範囲で残すようにします。
2、ノコギリを入れすぎない
ノコギリをつかって、缶コーヒーくらいの太さの枝を落としていく、いわゆる強剪定を行うと、将来切り口から何本も小枝が出てきます。
数年間放置していた、隣の家からクレームが来てかなりコンパクトにしないといけなくなったなど、特別な事情がない限りは、できるだけノコギリの使用は避けるべきです。
その小枝を使っての樹形の復活には3~4年はかかる場合があります。
3、作業事例
写真は前回剪定から1年半くらい経ったカシの木です。
ご覧の通り、モコモコに茂っています。これを下から見上げて、空が透けて見えるくらいにまで枝を落とします。
カシの場合は、3枚透かしと言って、枝先に三枚ほど葉が残る剪定がメジャーのようです。実際、そのようにしていくと全体がすっきりして見違えるように奇麗になります。
左は松、右がカシの木です。
木の幹が見え、内部にも光が届くようになりました。この木は実際に剪定鋏のみでの剪定です。
徒長枝切除、樹冠付近はきつめに剪定することで樹高も下げられます。
4、総括
小川庭園管理では見ていて自然な樹形つくりに力を入れています。
もしモコモコしたカシの木がある方は是非当店までご相談ください。
以上、ありがとうございました。