崩れた樹形はどこまで戻せるか

こんにちは
京都伏見 小川庭園管理 小川です。

本日のテーマは

崩れた樹形はどこまで戻せるか

です。

忙しくて放置していた、切り方を間違えて戻せなくなった、などなど樹形が乱れる原因は様々かと思います。
そこで今回はマキの木を題材として樹形をどう復活させるかについてお話ししたいと思います。

1、樹形の乱れる主な要因
①徒長枝
もっともメジャーな要因はこの徒長枝です。徒長枝は垂直に立ち上がるように生える新枝のことです。
カシの木や梅の木、シマトネリコなどに顕著にみられます。通常の剪定あるいは強剪定後の切り口から生えることが多いです。

②葉のないところで切った場合
剪定の教本にも書いてありますが、基本的に剪定は横方向にでる外芽を残すように行います
ですが、場合によって幹や葉のない部分で切ることもあるかと思います。
そのような剪定後にはその切り口から無数の小枝が出ますので(針葉樹は出ません)、樹形が乱れやすくなります。

③外側だけ鋏で切る
剪定は今のサイズを維持することを目的に行いますが、それを意識するあまり、今年伸びた外側の枝だけを切る剪定をする方がいます。
切った直後はサイズ的に従来通りになりますが、枝先を詰めるだけでは、そこから脇芽が出てきて、すぐに今までよりも大きくなり、また枝数も増えてしまいます。

2、施工事例
適当に切り詰めていたマキの木を剪定させていただきました。
特に形のご希望はなかったので、よくある玉仕立てにしました。

マキの剪定

立ち上がるような徒長枝は根元から切除し、あとは無駄枝を省いて刈り込んでいくことでメリハリのある玉仕立てにすることができました。
*このような剪定も、木にとっては強剪定に近いので、来年までには形が乱れてしまいます。
なので樹形がある程度落ち着くには3年ほどみていただく必要があります。

3、総括
小川庭園管理では乱れた樹形をきれいに直したいなど、庭木に関するご相談をいつでも受け付けております。
以上、ありがとうございました。

 

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